地震のことを振り返ります(北海道胆振東部地震)

北海道胆振東部地震。←これ読めます?わたし胆振という漢字はつい最近やっと読めたくらいなんですが…。

ついに地震に名前がついてしまった。

東日本大震災を経験していたので備えはあるつもりでしたが、携帯電話が繋がらない、停電が長引く、など当時とまったくケースが異なりました。
東日本大震災の時はツイッターで情報を得られたけど、今回はそれもできず。

そんな今回の経験で、「これは必要だった」みたいなものを記録したい。あと子どもが生まれたり環境も異なったので、そのあたりも含めつつ、誰かのお役に立てたらいいな〜という日記です。

  • 9/5 夜

楽しみにしていた遠足を終えた娘。晩ごはん前に体が熱いので熱を測ったところ39度あるため、早めに寝かせる。
夜起きられると相手するのつらいので、わたしも早めに一緒に寝る。

  • 9/6 午前2:30頃

それまで何度かぐずりつつ寝ていた娘がふたたびぐずる。なだめつつ寝かせる。

  • 9/6 午前3:08

うとうとしていたところに地震が起きる。揺れが長い。娘の風邪がうつらないようこの日は寝床を別にしていた夫がやってきた。長い時間ゆっさゆっさと大きく揺れて、3/11のことを思い出す。

揺れが止んだ後、テレビをつけ出す。落ちたものを片付ける。アレクサが床に倒れこんでいた。こないだ買ったばっかりなのに…

hotcake.hatenadiary.jp

https://www.instagram.com/p/BnQ1WapBGPi/
↑これです。


娘の目線に合わせて低い棚だけを使っていた子ども部屋が一番安全でした。夫の部屋はスピーカーが落ちたり棚の上の本がわんさか落ちていた。怪我がなくてよかった。いくらオーディオマニアでもスピーカーで頭を打って死ぬのはちょっと人生として違うだろうから。

  • 9/6 午前3:20くらい?

よく覚えていないのですが、テレビを見はじめてからしばらくして「バスン!」みたいな音がして、家が真っ暗になりました。ブレーカーが落ちたのではなく、停電。こんな時間に地震の情報の続きがわからないなんて、不安すぎる。

とりあえず非常時用のラジオを引っ張り出して、NHKラジオを聴く。

すぐ後で、「マンションだけじゃなく全体が停電した」と気づいたのは、隣の病院が急に機械が動くような音がしはじめたから。非常用の発電機が動き出したということは、たぶんそういうこと。

電力がいつ戻るかわからない。とりあえず家中の電池をかき集める。時計とかワイヤレスマウスとか、いたるところから電池を取り出して、ラジオの電池が切れた時に備えて電池の棚卸しをした。

なぜかうち単四電池ばっかり持っていた!単三も買わないと。

  • 9/6 午前4:30くらい

日の出が近くなり、空がどんどん明るくなってくる。また地震が来るんじゃないかという怖さはあるけど、とりあえず寝ないと辛いので寝る。

  • 9/6 午前7:00

寝つきが悪いまま朝が来る。電気がないのでテレビがつけられず、地震に関する情報がよくわからない。

とりあえず電車が動かないので、わたしは会社に行けないし(歩けばたどり着くけど)保育園の先生も来れないだろうと判断し、保育園には休みを申し出て、会社からも自宅待機しといてと言われたので休み。夫も休み。

このあたりからLINEで友人から連絡が来はじめる。たぶん関東のニュースで地震のことが取り上げられたんだと思う。北海道というフレーズでわたしを思い出してもらえるなんてありがたいなぁ。ありがとう、無事ですと返信する。

  • 9/6 午前7:30

ごみの収集があるのかわからなかったけど、普通ごみの日だったのでダメ元でごみステーション(ゴミ捨て場のことを札幌ではこう呼びます)にごみを捨てに行く。

エレベーターが止まっているので階段で8階を往復するのは辛いけど、精神的にはよかった。気分転換になったと思う。
ついでに少し歩いて駅前を見てみる。ローソンはレジが動かせないからと閉店していた。地下鉄も止まっていて入り口のシャッターがしまっており、いつか開くかと待っている会社員がちらほらいた。

停電中なので信号もついていないのだけど、大きい交差点でもいろんな車がお互いの空気を読みながら進んだり停まったりしていて、車社会すごいな〜。

  • 9/6 午前8:00

ツイッターを見ていたら「坂井さん大丈夫かな」みたいにつぶやいてくれている友達がちらほらいたので、そっかー何かつぶやかねば、と思い「無事です」とつらつら書いて送信したら投稿が完了せず、送信しっぱなしでぐーるぐる。

どうやらこのあたりのタイミングで携帯電話の電波がつながらなくなった様子。ここで完全に情報が遮断される。NHKラジオのみ。

  • 9/6 午前9:00

冷蔵庫の中のものを食べないといけなくなるので、とりあえず朝ごはんはうどん、豚肉が余っていたので生姜焼き。食べ合わせなんて考えていられない。腐りやすいものから食べる。

  • 9/6 午前10:00

このあたりからず〜っと家でうだうだ過ごしていた。テレビが見られないし音楽も聴けない。

娘とはシールブックで遊んだり、フラフープを熱心に練習したり、風船でサッカーしたり、とりあえず電気を使わない遊びをする。体を動かしたりいっぱい笑った。

娘が何かに熱中している間に本を読んだりして、それなりに有意義な時間を過ごせた。読んだ本はこれ。

  • 9/6 正午

お昼ごはんはカレーリゾットもどき。前日のカレーが余っていたのと、冷凍ごはんがあったのでまとめて温めたらよくない?って。

ごはんを終えたらまた読書。NHKラジオからはひたすら地震に関する情報や避難所、給水場所の情報が流れる。

  • 9/6 午後2:30

娘が外で遊びたがったので、夫が連れ出してくれる。その間にわたしは手洗いでひたすら洗濯。
https://www.instagram.com/p/BnapSIThc7e/
2018.9.6.地震で停電したので、洗濯は手洗いで。地震がなければ今朝乾燥まで洗濯機がやってくれるはずだったのです😂こんな大量に洗ったの初めてだから褒めて。

  • 9/6 午後4:50

娘と夫帰宅。日の入りが午後6:10だとラジオであらかじめ聞いていたので、夫がぼちぼち晩ごはん仕込む準備。ごはん食べて、寝る準備して、日が暮れたら寝るつもり。原始人のような生活。

  • 9/6 午後5:55ごろ

調理中の夫が急に動き出す。家全体のブレーカーをあげると電気が点き出す。電気だー!!!

なぜ気づいたのかというと、停電後ちょろちょろとしか出なかった水がごはん作ってる最中、ある途端に勢いが増したため、電気で水を引く仕組みのマンションなので「これは!」と思ったらビンゴだったとか。

とりあえず、ようやくつぶやけた。

  • 9/6 午後7:00

お風呂に入る。電気で沸かすタイプなので、電気があるうちに入っておきたい。

  • 9/6 午後7:40

アレクサに喋りかけて、アレクサの無事を確認する。(地震で落ちたから壊れてたらいやだなって)

  • 9/6 午後8:00

夜ふかしは電気の無駄!てことで一家揃って就寝。



こんな感じでした。

ちなみに電気は復旧したものの発電量はいつもの量ではなく、まだ停電中の地域もあるため節電を呼びかけているため、我が家は引き続きなるべく電気は使わず、一部屋に集まって過ごすようにしました。なるべく夜ふかしもしないつもりです。

といっても仕事が始まればそうもいかなくなるとは思いますが…、電気が無い大変さを知った今は、日々の生活においてどうすれば電気をあまり使わずに済むかなぁとよく考えるようになりました。

で、うちは電気が復旧しましたが、9/7 17時現在、同じ地域でも停電が続いているみたいで、なぜうちのマンションだけ電気が復旧したのか謎です。近所にある行きつけのまつ毛エクステのサロンも停電だからと休業していました。

そもそもわたしの勤め先も、同じ区内ですが停電が続いているので休業しています。

停電が続いているため物流のトラックも最小限にしているらしく(信号がつかないから)、それで近所のスーパーも休業していたりして、不便というより、不安です。贅沢したいわけじゃない、ただ、子どもが困らない程度の食べ物さえあればいいんですが…。

ちなみに我が家の食事情としては、たまたま肉があったものの電力がストップしていたことから生鮮品を優先して食べ、今はストックしているもの(麻婆豆腐の素とかそういうやつ)を消費していってる感じです。

冷凍庫にもストック食材があるので、あと数日はなんとかなるかな〜という状態です。


身内や友人から「必要なものがあれば言ってね」と声をかけてもらっていたりして、実際には難しいと思うのだけど(新千歳空港も被災しているため輸送面ではかなり時間がかかるはず。主要運送会社も北海道への荷受は断っていたり時間を要するとアナウンスしている状態)、

何より声をかけてくれる、というそれだけでわたしはすごーーーく嬉しいです。普段友人とやりとりがないので、余計にそう思います。

というわけで落ち着いたら買いたいもの

今回の経験から感じたこと。

いつまでも あると思うな ネットと電気

ラジオ最強!電池大事!太陽の光で蓄電したい!そう思いました。

というわけで物流面が落ち着いたらこれ買いますシリーズ、その1。

今使ってるラジオは手回しで動きますが、蓄電できないので回してない時はラジオも聴けないのです。でも回してる時って「ウ〜〜〜〜〜」とかすごいうるさいので音が聞き取りにくい。
たぶん↑このソニーのやつは蓄電される、はず。蓄電じゃなかったらまた考えます。

いずれにしろ、ラジオは1つじゃ足りないなと今回思いました。夫が別の部屋で横になって休むわー、なんて時に持っていったりすることもあるし、そうなると情報が得られなくなる。家族の人数分あってもいいくらい。

シリーズその2はこれです。今回天気がよかったので、この太陽の光で蓄電できたら最高じゃない?と思いました。

あとやっぱり電池。うちなんであんなに単4電池ばっかりあったんだろう。単3買うぞ。


とりあえずこれくらいかな〜、というのも、東日本大震災の経験があったので、我が家はかなりきちんと備えられていた方だと思います。夫が全部そろえたり考えてくれたのですが、ありがたい。

ただ、前回は電気はだめでもネットは繋がっていたので、今回のように携帯電話の電波(wifiのことではない)すら繋がらなくなった時のこともきちんと考えないとな、と思いました。
その反省もあり、ラジオは1つだけに頼らず、もう1つほしいな、と。

本州のひとにお願いしたいこと

よく「北海道にお金を!」とかツイッターでつぶやいてくれる人もいて、ありがたいな〜と思います。でも実際に北海道産のものを買うって難しいんじゃないかと思います。農業も畜産も北海道だけのものじゃないから、北海道産の肉をスーパーで探しても本州のスーパーにはなかなか無いだろうし。その地域の食材がその地域に並んでるのは当然のことです。

なので、北海道に旅行に来てもらえたらいいな〜と思います。観光地ではないですが、厚真町を通って襟裳岬までドライブとかいいですよ。ひたすら海岸沿いを走るんですが、北海道は海岸沿いの景色がどこも美しいのでおすすめです。

https://www.instagram.com/p/BTlXzXFDm5Q/
🌪

襟裳岬は風が強いから気をつけて!

厚真町から少しずれますが、静内のホテルおすすめです。


https://www.instagram.com/p/BTn03QXjr9u/
ホテルのレストランがお手頃価格でびっくりした。海鮮丼1,000円。これでホテル内に大浴場があれば優勝🏆

大浴場はありませんがホテル内のレストランがお手頃価格でおいしくて、朝ごはんは楽天トラベルの朝ごはんフェスティバルで北海道地区2位に選ばれただけあっておいしかったです。
ものすごい大々的なビュッフェじゃないのですが、それが逆にいい。丁寧なおいしいものを朝からいただけた〜、という気分になりました。

↑たぶん伝わらないと思うので、実際に行ってみてください。

ちなみにわたしは、今回の停電で乳牛を育てている牧場や農家さんは搾乳した牛乳が保存できず廃棄していると聞いたので、落ち着いたら乳製品積極的に摂取しよう、、、と思っています。まずそこ。後は、それ以外の北海道の地のものを積極的に消費していきたいなと考えています。


そういうわけで、今回の地震に関する備忘録です。ある程度備えていたのでそこまでの憂いはなかったですが、でも、早くみんなの生活が元どおりになればいいなぁと思います。