読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

蜷川実花のママ雑誌に見る芸能人のお財布事情

蜷川実花責任編集!というとあの明度彩度バッキバキのグラビアがたくさん載ってるだけかなぁと思いがちですが、この雑誌のパンチ力はそこではなく、蜷川実花と愉快な仲間*1たちのインタビューにあります。

芸能人なんだから子育てにお金かけられるんでしょ?
ハウスキーパーに何でもやってもらってるんでしょ?
戻りたい時に仕事復帰できるんでしょ?

なんていう一般人からの偏見を一蹴しています。
芸能人といっても、子育てに関する悩みは一般人と一緒なのかも?
そう思わせてくれます。
が、最後の最後で「やっぱり芸能人は芸能人だ…」ときちんと線引きされます。
芸能人と一般人が同じだなんて、思っちゃいけないんです。(後述します)


表紙には、<マジここまで話してくれてありがとう!>と強調された文字のそばに、土屋アンナ吉川ひなのSHIHOなどメディアで見ない日は無いくらいの人気タレントやモデルの名前が並んでいます。
「あ〜ん、実花先生に撮ってもらうと女が蘇るぅ〜、子宮がうずくぅ〜」とでも言わんばかりの色気ムンムングラビアもありますが(主に紗栄子SHIHO)、ふたりの息子と楽しく写真におさまっている土屋アンナのページなどもあり、グラビアはそのあたりの振り幅が大きめです。

東村アキコのエッセイ漫画、川上未映子との対談から雑誌編集者にデザイナー、スタイリストなどいろんなジャンルの方々が登場し出産や子育てについて語っていて、グラビアのあるモデル、タレントのインタビューページを含めすべてに共通するのは、蜷川実花だから聞き出せた!という雰囲気。

「芸能人だからお金があるって思われがちだけど、水物だから(一般の人と)変わらないよね」
「離乳食を床にぶちまけられたりするとほんとへこむ」
「女でありたい!子育ての鬱々を仕事で昇華できるよね」

だいたいこんな感じです。

お金のことに触れてないのは紗栄子くらいだったんじゃないかな?*2
シングルマザーを経て再婚した土屋アンナですら「子どもを食わせるために働かないと」という発言があり、他の人のインタビューでも旦那が非協力的だから改造したった、家事マジ辛い、などはっきりした会話が多く、このあたりがファッションを前に出したママ向け雑誌にありがちな現実から目を背けたふわふわ感が抑えめでおもしろいです。


が、しかし…。後半にある子育てママの持ち物に関するページではエルメスのバーキン率が高く、雑誌前半に繰り出された読者に歩み寄ったインタビューからの手のひら返しインパクト高いです。
子どものおむつや服で荷物がどっと増えるのに、それをバーキンで運ぶなんてさすが働くママは意識が高いですね!!!

そうです、この雑誌はMartでもESSEでもSaitaでもないんです。
蜷川実花と愉快な仲間たちによる、蜷川実花と愉快な仲間たちの出産〜育児〜職場復帰への思い出を募ったサイン帳みたいなものなんです。
愉快な仲間たちなんだから、ここに載ってるひとは皆、芸能界やファッション界で稼いできたお母さんばっかりなんです。

芸能人だといっても辛いのはみんないっしょだよ〜、
そんな仮面をつけて歩み寄ってきたこの雑誌により「よそはよそ、うちはうち」を再認識できました!
蜷川実花さんありがとう。


mama girlのゆる(い金銭感覚)ふわ(っとガーリーなおしゃれ服ですがそれどこから授乳するの?)感じゃ物足りないあなたにおすすめです。

mamagirl (ママガール) vol.4 2013年 11月号 [雑誌]

mamagirl (ママガール) vol.4 2013年 11月号 [雑誌]

mama girlの表紙を見て思いましたが、小倉優子さんは絶対出てこないだろうな…。彼女のカラーである「子育てって大変だけどわたし頑張ってます☆」はこの雑誌じゃ上辺だけの戯言扱いになりそうだから。

芸能人ですからそのあたりの辛さを一般人に見せる/見せないは自由なんですが、
辛いことは辛い、でも子育てって楽しいし、女として見られたいから努力する、
その欲望をはっきり言うこの雑誌のお母さんがたの強さは、子育てを始めたばかりのわたしには輝いて見えました。

あと、この雑誌で一番面白いのは蜷川幸雄のインタビューページ。蜷川実花さんのお母さんは3ヶ月で女優復帰して、あとは蜷川監督が中心で子育てをしたらしいです。蜷川実花というひとりの娘をどう育て上げたか、しっかり語られています。このページと東村アキコの漫画は一読の価値ありですね〜。


そして次号では小倉優子さんの登場に期待したいです!ここでもブログと同じノリなら、ゆうこりんは強い女やでぇ…。
蜷川実花さんよろしくお願いします。

*1:と書いてママと読む

*2:このあたり記憶が曖昧なので違ってたらすみません